昼の11時頃にエンジン屋さんから電話が掛かって来た。
先日よりやっているゼファーのシリンダーのホナーが仕上がったとの事。
FZR:「エンジン屋さんからお電話ですね」
狸穴:「んだ。ゼファーのシリンダーの仕上げ終わったって」
FZR:「わたくしと同じ行程ですか」
狸穴:「大体同じ」
FZR:「16時を回ればマスターのお仕事も空きますね……
回収しに行くのですか」
狸穴:「途中でトラックに乗り換えて行くと、混んでいる時
間だしね……FZRに積んでみるか」
FZR:「わたくしにですか……積めるかしら」
狸穴:「箱の中の空間を可能な限り充填させた荷姿にすれば、
FZRでも積めるかな……」
FZR:「やってみましょう」
狸穴:「そうだな。駄目なら日を改めてトラックで取りに行
けばイイか」
FZR:「はい」
と言う事で、ロケハンが終わり次第エンジン屋さんまで急行する事になった。
16時に上がる筈が少しずれ込んで、17:30時になってしまった。
本日中に行くと返答してある以上行かねばならん。
狸穴:「チョット遅れたから普段よりペース上げねば」
FZR:「はい」
都内の自由が丘と言う所にいたので、首都高2号線に入る。
久々の全開。(と言っても、今のFZRはスロットル全開でもキャブは2/3しか開いていないのだ)
FZR:「全部開いていなくても、充分ですね」
狸穴:「んだ」
FZR:「速く移動すると、それだけ停止している物体より時
間が遅く進むから、長生き出来るんですよね。建物
が歪んで見えますわ」
狸穴:「……そか。それは良かった。少し前にアインシュタ
インさんもそう言ってたっけ」
でもFZRがどんなに最高速を維持して走っても、それほど相対性理論は効かないのだが。
相変わらず、環状線は混み合っておりました。
途中、通勤ライダーと思しき青いR1に引っ張って頂く。走行ラインもほぼ同じ、さすがにコーナーからの脱出速度はR1が安定した姿勢のまま、"豪"と吠えると比較にならないほど速いですが、少し先で待っていてくれるので楽でやんす。
でも、R1は市川の出口で手を一振りして下りてしまいました。ありがとう〜。
自由が丘からだったら、東京湾の方へ走って湾岸へ抜けた方が時間的には早かったかなぁ?
そうこうするうちに、暗くなってからエンジン屋さんに到着。
ヘッドとシリンダーを、持参した時に入れていたピーマンと文字の書かれた段ボールの箱に、シリンダー、ヘッド共に新聞紙でくるみ、ビニールの袋で更に巻き上げると箱の中で遊ばなくなった。
コレならリアシート上に積み易いし、固定もしやすいかな。
FZRに標準装備の荷紐2組を組み合わせ、更にエンジン屋さんに置きっぱなしになっていたタイダウン・ベルトを使って締め上げると安定した。
コレならナントカなりそうだ。
積んで少し走ってみる。
ズレたりしない、大丈夫。
さすがに、空冷4気筒の腰上をFZRのリアシートに積むとフロントが軽い。
たまに運ぶ軽装備の撮影機材よりも重たい。
狸穴:「切り返しの際には少し挙動が違うねぇ」
FZR:「大丈夫ですよ。荷が動かなければ人間を乗せるより
も軽いですから」
狸穴:「そか」
でも、中型犬×1くらいの重量はあるのでした。
走り出してみると、路面が持ち上がった所から降りる時に、フロントがわずかに浮き上がってしまいます。
場所が都内から少し離れているので、一般道路を走ると時間も掛かるし信号の度に加減速を強いられるので、路面の平滑率も高い高速道路へ直行。
遅くても80Km/h巡航で走る。
このあたりは霧が出ていて湿気が多い。
時々ベルトが緩んでないか、後の方へ手を回して確認しながら走る。
日が暮れてから都内へ向けて走っているので、道は空いている。
舗装もやり直して時間が経っていないので、路面の平滑率は高く荷物も揺れずに大正解。
FZR:「マスター、段ボールの箱が湿気を含んだせいか変型
してます。ベルトも緩い感じです」
狸穴:「あれれ……このままでは大変だ。こんな硬いモノ落
として後続車が踏んだら大事故になる」
FZR:「次のサービスエリアまであと2Kmです」
狸穴:「んじゃ、寄って積み直すか」
サービスエリアの駐車場で荷を確認すると、先程の湿気のせいか箱が潰れ始めていた。
コレではベルトも緩む。
そのまま箱を押し潰す要領で、ベルトのラッチを引き絞る。
中に入っているのは傷が付かないように包装してある金属の塊だ。適度にベルトで締め上げたくらいでは変形しない。
しっかり固定出来たので、再出発〜。
しかし、寒い。
狸穴的にはもう充分に冬なのだ。
早く夏来ないかなぁ。
途中で荷箱を積んだバイク便としばらく一緒になった。
もうオーバーパンツを履いていた。
狸穴:(……すでに冬なのだ極寒の時期だ。アレ……でも今年は木枯らし吹いて無いかな?)
高速道路で都内に入り、ゼファーのクランクケースがいる祁門ガレイジの近くの出口が見えて来たので、一般道に下りた。
途中で縛り直したので落とす事なく走れました。
FZR:「さすがに重たかったですね、でもコレでエンジンが
復活ですね」
狸穴:「そうだねぇ、でもこれから組み上げて厄介なシム調
整が待っているのだ」
秘密の闇ガレイジに着いてみると、SRXがたくさん。
先日、前後のホイールベアリングやリアブレーキのオーバーホールを済ませたみぐ娘のSRXもいた。
明日、SRXな方々はもてぎサーキットで行われる走行会へ出立するため、その用意をしているのでした。
乗物に乗るのであればこう言う機会を利用して、少しでも運転技術とオートバイの動きを安全なサーキットで確認しておくことは大切な事なのでした。
サーキットでは対向車も歩行者も自転車もいないし、路面の舗装構造が一般道とは全く違うので、普段とは全然違う高い速度域でも、車体の確認から自分の運転レベルの向上まで確認出来ます。
2、3回行って慣れておくと、老若男女を問わずライダーやドライバーにとっては天国のような所です。(天国の向こう隣は地獄だったりしますが……始めのうちはそのへん考えなくても良いです)
FZR:「わたくしが半年ほど前に連れて行って頂いた、筑波
サーキットと似てるのですか」
狸穴:「そうだねぇ……FZR的には、まぁ一緒と考えても
イイかな」
FZR:「サーキットの路面ってものすごくグリップしますわ」
狸穴:「FZRも走ってみて良かったでしょ」
FZR:「マスターは前からあそこに行っていたのですか」
狸穴:「う〜ん、大分前はほとんど棲み込んでいたかなぁ。
ずっと走ってなかったし、最近は身体も付いて来な
いし、もうその気もなくなったので競技に出れるほ
ど速く走れなくなった」
FZR:「そこまで速く走れなくても、サーキットを使っても
イイんですよね」
狸穴:「んだ。自分とオートバイの状態を安全な状況で確認
するだけでもサーキットは使う価値はあると思う。
ただ、本気でタイム向上を狙っている早い人もいる
から、そういう方の邪魔にならないように走る事も
気にしないとね」
FZR:「速い人がきたら、後を振り返って確認して、安全そ
うな直線路で先に行って貰うんですよね」
狸穴:「んだ」
FZR:「ウイーリーとかはしてはいけないんですよね」
狸穴:「なってしまう時もあるけれど、しても速く走れない
のだ」
都内にある友人のオートバイ屋が、何件かのオートバイ屋と共同で走行会と称するサーキット体験をお客さんに呼びかけて開催すると言うので、手伝いついでに連れて行って貰ったのでした。
走行前に簡単な車検があるのでその手伝いや、こけた人のオートバイの持ち帰りや積み込みをする代わりに数周だけヘロヘロと走らせて貰ったのだ。
ゼファーの荷物は左側に少しズレていたので、FZRのサイドスタンドでは支えきれず一緒に倒れしてまいそう。
で、みぐ娘とこきちさんにFZRを支えて貰っている間にロープを解いて下ろす。
持ち上げてみると重いです。
FZRの積載能力も大したもなのだ。
FZR:「時々マスターがわたくしに積む撮影機材より、重た
かったですね」
狸穴:「金属の塊だからねぇ。ご苦労さま」
この日はそのまま荷をおろして終了〜。
SRXな人達もソロソロ出発なようです。
行ってらっしゃ〜い。ぺんぺん草付けないで帰って来てね。
マミアナ+FZRx
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