Vol.215 お約束の部品 2001-09-23


 まだ9月だというのに夜間は走っていると寒くなった。
 今年は冬が1ヶ月くらい早く来た?
 気温が下がると言うことは、13億7千万年の間に様々な改造がされ熱帯痴呆の設定に合さった構成の、あっしにとっては大変な事なのでした。
 左脚は神経接続が上手く行かないし、ヘルメットもそろそろシールドのもう少し長いモノに代えないと、一部金属が埋まっている顎が温度低下で麻痺しだす。
 今夜の気温は15度を下まわっているなぁ……。

 ついでに、FZRのキャブ設定も冬用に変更した。
FZR:「マスター、最近は30度を越えませんから冬用設定
    ですね」
狸穴:「んだ。FZRは暑いの苦手だからねぇ」
FZR:「これで楽になりましたわ」
狸穴:「世間じゃ交通安全期間らしいが、注意しながら第三
    京浜へ変更した結果をテストしに行くか」
FZR:「はい」

 と言う事で、各回転域の繋がりをためしに一路保土ヶ谷へ。
 少し薄めの設定だと、全域で出力も上がりエンジン様は回ろうとする。
 エンジン的にはどこにも問題なし。
 現在使用を続けているshell社のエンジンオイル〈advance10w−40〉も効いている。
 15度近くまで下がって酸素分圧が上がっている大気にも助けられて、FZRは新気を効率良く吸い易くなったらしい。(そろそろエアクリーナーエレメントも換える時期だった)
 ただし、8000rpmあたりに若干トルクの谷が発生〜。
 妄想回路(exup)の作動部であるバルブ位置で排気干渉を起しているのが原因な感じだし、排気管全体に及んでいるはずのカーボンの堆積も多いのだろう。後日そのあたりも冬用設定に変更&清掃を予定。
 消音部の中にもカーボンが堆積している。これは……新しくO/H可能な消音器を造れと言う事か?

狸穴:「エンジン的には、気温15度くらいが一番良さそう
    だねぇ……」
FZR:「はい。わたくしのエンジンはフェイザーさんのエン
    ジンが元となっているので、フェイザーさんの最終
    開発段階の季節だった冬に向いているのでしょうか」
狸穴:「どうだかねぇ〜。その辺は……なので何ともいえな
    い」
FZR:「先程よりも調子は、良いです」
狸穴:「良かったねぇ」
FZR:「今日は土曜日だから、保土ヶ谷PにSRXさんたち
    がたくさんいらっしゃってますね」
狸穴:「んだ」

 第三京浜の用賀側入り口の回り込んでいる所を、3速だけを使って深く倒し込みながらスロットルを開けたまま連続加速してみた。リアを5丁も落としているのでデフォルトの4速あたりの勘定だ。
 8000rpmにやはり谷がある。
 途中で谷を脱したあとは、18000rpmまで一気に加速は続いてくれる。
 ループ脱出時にはヌヌワKm/h。
 FZR600xとは比べるまでもなく遅い。けど、充分楽しめます。ワハハ。
 第三京浜の下りをヌワワKm/hで走っていると、9月なのに今夜は頭に来るくらい寒いので。少し減速。
 一番左の車線を前を行く車のスピードに合わせて75Km/hで走る。
 いつも冬は一人でココを走る時はこんな感じなのでした。速く走ると寒いし、普通の擬態した自動車に乗ったお巡りさんが、たくさんいるのだ。
 水温計の針も冬の時期にいつも収まる温度域を指して動かない。
 そのまま走っていると都築のあたりでチェーンがバチンと鳴った。

狸穴:「あ……、逝ったかな? ベアリング」
FZR:「マスター、何か壊れたみたいです」
狸穴:「う〜ん、壊れたか」
FZR:「判っていたのですか」
狸穴:「リア・スプロケットが乗っかっている部分の中に打
    込まれているベアリングに、ガタが出ていたのをそ
    のままにして、どんな壊れ方をするかみていたのだ」
FZR:「高い部品じゃないから換えて下さい」
狸穴:「ガタが出だしてから使用不能になるまで、どのくら
    い保つのか判った」
FZR:「データ、取っていたのですか」
狸穴:「んだ。FZRで静かに走って800Km保った」
FZR:「……結構、保つモノですね」
狸穴:「本当に……」

 完全にバラバラになった訳では無いし、この状態でもまだ走ろうと思えば走れるのだが、帰ったら明日にでも交換する事にした。
 どうやっても、保土ヶ谷からアジトまで戻らねばならないし、と言うことはあと100Kmはこのまま走らねばならないと言う事なのでした。
 ホイールベアリングは大体20000キロに1回交換。
 チェーンの所も同じくらい。(大抵面倒なので一緒に換えてしまいます)
 ベアリングがちゃんとしてないとものすごく大変な事になるからねぇ……。

 急な寒さのせいか、保土ヶ谷に着くまでは路上にオートバイも自動車も普段よりかなり少なかった。
 でも保土ヶ谷Pの中はいつもよりオートバイが多い……。(連休初日だったのだ)
 みんなこの程度の寒さは我慢出来る範囲なのだな。イイなぁ。
 あっしの身体は、まだ冬シフトになっていないので、部分的に動かなかったりします。困った。
 帰る途中、千代田区税務署近くのいつものコンビニエンスストアーで暖を取ろうと寄った。
 少し暖まってFZRのエンジンを掛けようとセルを回したらバッテリーが上がりかけている……。
 セル、回りません。

狸穴:「どした? 具合悪いか……」
FZR:「バッテリーが充電されていなかったようです」
狸穴:「最近、電装系点検した際には別段問題は発生してい
    なかったが……」
FZR:「わたくしのレクチャファイアレギュレーターが壊れ
    たのでしょうか」
狸穴:「お約束の部品だからねぇ……あり得る」
FZR:「どうなるのでしょうか。このままわたくしはここで
    待つ事になるのでしょうか」」
狸穴:「……押すか」
FZR:「ココからですとあと約35キロくらい在りますが」
狸穴:「体力の続く限りなるべくアジトに近づける」
FZR:「マスターの体力ですと、多分秋葉原あたりまでで終わ
    りだと思いますが」
狸穴:「わはは、そのとうりなのだ。んじゃ押し掛けするか」
FZR:「その手がありましたね!」

 2速に入れて押してみるとすぐに掛かった。
 スピードメーターの照明とニュートラル・ランプの照明をみながらブリッピングすると、回転上昇に応じて時々光が強弱している。
 不安定な感じだが、なんとか発電はしているらしい。
 とりあえず、鞄に秘蔵していた予備の20W相当のポジション球を左のライトケースに刺し込み、HIDユニットへの電源供給をカットする。
 暗いが、やむを得ない。
 点火系へ残された電力を振り分けた。

FZR:「これでアジトまで帰れるでしょうか」
狸穴:「多分大丈夫だと思うけどね。ココでは測定器が無い
    から原因が判らないなぁ」
FZR:「今のところ、エンジンは掛かってます。早く帰りま
    しょう」
狸穴:「応!」

 結果は、なんとか帰って来れました。
 バッテリーを外して充電器にかけると『電気が少ない要注意です』の位置まで充電器のメータは跳ね上がった。
 液量は点検してあったし、外してバッテリー・シェルを見ても問題なし。
 電極あたりもサルフェイションは起きていなかった。
 ひとまず、8時間充電する事にした。
 ここの所、FZRのメンテはほとんどしていなかった。点検程度で終わっていたのだ。
 明日ちゃんとみるか……。

****翌日****

 FZRのリア回りを点検してみると、ハブのベアリングは問題無い……。
 でも、アクスルシャフトとハブ・ベアリング(6005)の間にはめ込んでいるパーツの内径が若干広いらしく、アクスルシャフトとの間でわずかにガタついている。
 これかな?
 でも、早々問題になるほどの事もないし……う〜ん。
 リアホイールを外したついでに、去年の暮れから予定して用意しておいたリアショックのOHLINSに入っているバネを14キロから8.5キロのモノに換える事にした。
 リンクを全部外してショックユニットを取り出す。
 すでにダンパーの設定は8.5キロのバネを使うための状態に合わせてある。
 今まで換えないで我慢していた14キロのバネでは、どうにもならんのでした。
 (14キロのバネでもなんとか走れるように、イニシャルは最弱にして、更に走り方をその状態に無理やり合わせていたのだ)
 筒体ユニットやロッドの点検もしっかりやる。問題なし。
 やっと、8.5キロのバネになった。
 ショックを組み戻す際に、アームの動きも点検。
 ショックもタイヤもついていない空のアームを手で上下させてみる。
 んー!! 左右方向にガタが出ている……。

FZR:「ますたー、わたくしのピボットは壊れちゃったので
    すか」
狸穴:「……そう簡単に壊れるような作り方はしていないは
    ずだが……フレームが開いたかな」
FZR:「フレーム的には問題無いですが……」
狸穴:「困ったねぇ……ピボットシャフトとベアリングの間
    に入れたサボが削れてしまったかな……あり得ぬ」

 妙な事が起こったもんだ。
 とその時一緒にいた、こきちさんが

こきち:「狸穴さん、ピボットのナットが緩んでいるのでは?」

 との一言。
 そうかも……、そう言えば狙いもあって規定トルクより低い数値で絞めていたっけ……。

狸穴:「そうかも。絞めて試よう〜」

 規定トルクには達していないが、現状よりも少し強いトルクをかけてみる。
 ガタ、無くなりました。
 直った!!

FZR:「マスター、わたくしのアーム元通りに高精度にな
    りましたわ」
狸穴:「だね〜。良かった良かった、一瞬だが、拡幅されて
    ラジアル化もされたタイヤからの入力にフレームが
    耐えられなくて開いてしまったのかと思い、アルミ
    材によるフレームの新造もしくは、スポンドン化を
    考えてしまった……」

 このアームを入れる際にはものすごく慎重にサイズを合わせていたので、早々精度が簡単に落ちるような事はあり得ない筈だったのでした。
 あっしが、スイングアームの動きを少しでも疎外しないようにと、かなり緩めのトルクで絞めていたのが原因でした。
 特にFZRのこの部分は緩く絞めていたのだ。(他のマシンは規定トルクかけてます。ご安心アレ>各位)
 こきちさん感謝である。
 こきちさんもSRXを始めオートバイに詳しい方なのだ。

狸穴:「いや、参った」
FZR:「わたくしのせいでは無かったですね」

 ガタが出ていた以上、フレームもピボットを受けている部分を目視により点検。幸いに問題は発生していなかった。
 こきちさんのお友達のnyamuさんに少し手伝って貰って、ショックとタイヤを再装着。
 新しいバネのショックはちょっと強めのイニシャルを掛けてしまい固めになってしまったが、動き自体は14キロのバネよりも全然良くなった。

 バッテリー上がりの方は、レクチャーファイヤーレギュレイターを祁門氏のストックからR1Zのモノを譲って貰ってテストしてみるも、あまりチャージされていない。でも、ちょっと良くなったかな。
 レギュレイターの前にいるジェネレイターのステータ・コイルの方が壊れた可能性大だ……。
 なんとかせんと、……嗚呼、これじゃどこにも行けん。

こきちさん nyamuさん FZRx+マミアナ

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