Vol.196 ふーん 2001-08-01


狸穴:「FZR、久々のお声がかりで麻布に行くぞ」
FZR:「え! ……あの恐ろしいベンツのいる所に行くので
    すか」
狸穴:「いや、ご近所だけどアレには今後、葬式以外じゃ会
    う事も無かろう」
FZR:「轢かれに行く訳ではないんですね。珍しいイデタチ
    ですね、今日はグリスで固めた髪とスーツですか」
狸穴:「もし出っ喰わしても、FZRもちょっとは走行安定
    性が上がったから簡単にゃ轢かれないだろ。夜から
    だからね……話の内容が判らんしスーツならどうに
    かなるだろう」
FZR:「で、お仕事ですか」
狸穴:「直でお仕事の話じゃないらしいけど、人を紹介して
    くれるらしい」
FZR:「なんか含んだ言い方ですね」
狸穴:「俺にも、な〜んで話が来たか判らんのだ」

 知り合いのデザイナーがクライアントを紹介したいという事なのかな?
 日比谷からサリン事件で有名になってしまった神谷町へ抜けて、飯倉の交差点を左折。
 FZRは調子良く走っております。
 この界隈は昔の地元であるけど、気を付けなきゃならない方々も何名かいるのでした。

狸穴:「……殺気はどこにも感じられないようで。調子イイね
    今日も」
FZR:「はい。カッと来て944のリア・クオーター蹴っ飛
    ばしたBMWもいないようですし、わたくしも安心
    しております」

 以前そう言う事件があったのでした。
 痴話喧嘩って奴ですね、わはは。バンパーの中にも分厚い鋼板の入っている衝突攻撃性を上げた944はその程度の攻撃では、擱坐せず重大な影響はないのだ。
 相手が車なら大抵生き残る。電柱とか石垣は無理です。
 買い換える理由も、お金も無いし、頑丈である事が判っているからまだ乗っています。

 あまり気乗りしなかったので、昔からある煙草屋兼喫茶店の角のお店でお茶飲んでから少し遅れて行くと、まだ来ていない人もいるがとりあえずビール飲めば? と言う事で、水を所望した。
 オートバイじゃねぇ……。
 来ていた人達はデザイナーさんとかイラスト屋さんとかあっしの同業者とか、なんだか探査されているみたいで面倒になったので、最近の景気の話とかお仕事の話なんかして適当に相手していると、用件はどうもお仕事の話じゃないようだ。
 な〜んだ、閑潰しかな?
 たまに電話掛けて来て、どうやら景気悪いからみんなで頑張ろう〜! と言う事な感じ。
 へぇ、この人達は時々こんな事してたんだ……。
 もう二人やって来た。
 女の人2名。会社社長とコラムニストとのこと。
 妙な組み合わせ……。
 とりあえずコレで全員そろったので、飯喰いに行こうと言う事になり、近所の古くからあるイタ飯屋へ……。
 ココの駐車場でFZRが、ちゃんと待っている事を視界の角で確認。

狸穴:「飯喰いに行くらしい」
FZR:「行ってらっしゃい〜」
狸穴:「すぐ帰って来るわ、ヘルメット頼むね」
FZR:「ハイ」

 みんな妙に夜なカッコしてる。
 なんか苦手だなぁ、こういうの。
 イタ飯屋で何注文するか、なんだか良くわからなかったのでナスと鶏肉の入ったスパゲッティーと草(なんかのサラダ)を適当に頼んだ。
 飯屋の古い社員が「久しぶりだね」と言う事でテーブル近くでそれとなく挨拶してくれた。(お久!)
 この人も実はオートバイに乗るのだ。
 ココでも水を飲むとなんだか場を壊してしまいそうなので、誰かが決めたワインを頂く。
 あまり好きじゃない味がした。頭痛くなりそう……。
 なんだか、昔バブルだった頃の遊び方に似てるなぁ、イタ飯喰って。
 適当にまた自己紹介とか、その場にいない人の仕事を評価したりしている。
 おしゃべりが好きなのだな、彼等&彼女等は。
 あっしも笑みを絶やさず……ん〜そろそろ苦しくなってきた。
 何屋か知らない女社長が、写真機の事など訊いて来る。
 カメラの事は仕事柄多少は知っているけれど、ライカとか言われても……仕事じゃ用事が無いので触った事もない。見た事はあるよ、って程度。専門な話てもつまんないしね。
 古いカメラにも詳しいらしいもう一人の同業者さんにバトンタッチ。
 USSエンタープライズ号のライカーさんならば知ってるけどね。

 誰かが持って来たデジカメで、その場で撮れと言う……。
 他のお客さんに迷惑にならないように、壁面を背景に女性の方3名をそれぞれストロボ焚かないで適当に撮った。
 普段からそんな派手なカッコはしていないだろうから、着けているアクセや服を考えて視線と手の位置だけ微かにエッチに撮った。
 髪の乱れと口元の化粧落ちはご愛敬〜。さっさと適当に逃がす。
 デジカメなので、すぐに再生出来る。
 呼んでくれたデザイナーが、あとで事務所に戻ったらプリントアウトしてくれるらしい。喜んで頂きました。
 モデルが良いからとか、今このカメラで君を犯した、とか何とか言ってもうほとんどアラーキーさん状態。
 でも、誰が撮ったってそれほど変わらん筈……。
 再生中に乾電池が切れたらしい。

 しばらく歓談をしていると、どうやら今日は見合いと言うか合コンと言うか……だったらしい。(みんな独身だったっけ?)
 やられた……知らなかったのはあっしだけ。
 この歳でこう言う席に呼ばれる事など考えもしなかったので、ありがたいけどはじめからそうだと言ってくれ。
 急に気が抜けた。
 次にカラオケへ行こうと幹事Dが言い出した。
 オイオイ……、スゲー苦手。大嫌い>カラオケ
 止むを得ず憑いていって、何か唄えと言うので。
 ガキの頃に夫婦喧嘩して外に飛び出した親者に連れられて行った、作家の戸川昌子さんのお店で長谷川さんというギタリストが唄っていた『黒の舟歌』を一曲唄ったら、何やら皆様神妙になってしまいました。
 やっちゃった……! ごめんね>D
 そのまま代金払って、テロ制圧の任務があると言うことで帰って来ました。
 虎になっちゃった送って行って〜、とか言われると困る。
 コレで男女人数が丁度合うだろう〜。

狸穴:「大変だった。大トラ3匹を確認。お持ち帰り無し」
FZR:「ご苦労さまでした」
狸穴:「サッサと帰ろう、風呂入って洗髪したい」
FZR:「はい」

 いつか仕返ししてやろう……。

マミアナ+FZRx

こんなのもアリかな? アリなのだ。

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