Vol.177 事故修復機能 2001-06-21


 カウルはかつてアルミ板だったり薄い鉄板だったりしました。
 でも今はほとんど樹脂です。
 一旦割れてしまうと、リペア剤で修復するか交換する以外方法はありません。
 樹脂ですので、経年変化により酸化も進み脆くなったりします。
 風化もします。
 カウルを留めているビス受けの穴の廻りも、度重なる脱着により傷つき削れてしまいます。

FZR:「わたくしもアッパーカウルのステーに取り付けられ
    ている部分が、内部的にはモゲ掛けています。ミラ
   
ーの横も先日直して頂いたのですが取れています」
狸穴:「やむをえん」
FZR:「アッパーカウルは部品としてまだあるかも知れませ
    んが、アメリカ〜ナなシールは無いかも知れません」
狸穴:「だねぇ……」
FZR:「オートバイは自己修復が出来ないので古くなって来
    ると大変ですわ」

 部品自体を凄く耐久性のあるモノで造れば、こういう事も起こらずに済んだかも知れないが、手間とコストを考えるととても出来ない。
 商売的にも、しばらく乗ったら古くなって『そろそろ乗り換えるか……』と思って頂かないと新しいオートバイが売れません。
 ウチのFZRのように度重なる構造変更や、改造手術を重ねるわけにも行きませんし……。
 でも樹脂では、自己修復できる物質が昨年10月に発表されたりしています。
 ポリフェニレンエーテルというプラスチックに触媒と修復材を入れて成型すると、大気中の酸素をエネルギーにして『代謝機能』を発揮して、ちぎれた部分を触媒が自分で捜し出し、修復すると言う技術です。
 この状態は『生きている』といっても良いのかも知れません。
 完全に取れてしまって欠損した部分を、より優れた形状で再構成すると言う所まではまだ行っていないようですが、細かいヒビ程度なら修復可能らしい。
 でも自己修復すると言うことは、そのもの自体の寿命が永遠とは言えないまでもかなり長くできる。
 頭の良い人がいるんですねぇ……。
 こういう事を考えてやってしまうなんて、物凄くカッコイイです。

FZR:「わたくしにその構造を採り入れて頂けるのですか」
狸穴:「残念ながら一体いくら掛かるのか見当もつかないか
    ら、まだ考えていないよ」
FZR:「そうですね。いくらわたくしが実験号でも無理です
    ね。そのうちその技術が一般化されて使えるように
    なる時を楽しみにしています」
狸穴:「それまで頑張ってね」
FZR:「でも、マスターその技術を人間に使えないのですか」
狸穴:「そうだねぇ……しわにもならないし、老化して再生
    能力が落ち切った骨にヒビが入ってもあらかじめそ
    の材料で造った骨に改装しておけば……イイかも」
FZR:「使い方によっては、わたくし達オートバイと人間の
    一時的な完全融合も可能になりますねぇ……」
狸穴:「それには気がつかなかった。中々達成出来ない凄い
    一体感かも!」
FZR:「神経接続も活発に出来ると面白そうですね」
狸穴:「でも、わがままな相手同士だった場合大変なことに
    なるな」
FZR:「わはは、ますたーをわたくしが改造してあげましょ
    う」
狸穴:「……それもイイかも」

 とりあえず、ナノ技術の世界は頑張っているらしいです。
 でも、人間は自分で造った後づけのパーツで自分に危害が及ぶことを極端に恐れるらしいので、そのあたりの精神構造から改造して行かないと新しい部品とのシンクロ率は上がり難いかも知れませんね。

FZR:「マスターなら大丈夫ですわ、すでに代替品を内装して
    いるし馴れてますもんね」
狸穴:「……それとはちょっと違うのだが……、でもこの技
    術が進化したら恒星間移動の際など時間が掛かる時
    に老化せずに済むかも。今使っている身体で実験し
    てみたいっす!」
FZR:「楽しみですね」
狸穴:「楽しみだねぇ」

 オートバイが金属のカウルからプラスチックのカウルに進化したのだ、人間も頑張らねば!!

 最近ナノ技術が進化すると、逝かれた右目の網膜も更に高機能で修復出来る可能性があると言うことを発見しました。
 嬉しいです。
 国もナノテクに500億円の予算組んだらしいし……。

マミアナx+FZRx

 今日はちょっとアカデミックかな。

←前回 次回→

FZR250 トップ NS400R TOP


Copyright © Taro Mamiana, COMBINED ARMS 1999-2005.