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数年前にある程度エンジンと脚回りを変更したFZR600改が、再調整に入って来た。
前回の調整により、エンジンの基本的な部分は全て調製が済んでいるが、今回は脚回りを中心とした変更。
3HEなFZR600なので鉄フレームな車体は重たい。
アルミと違い鉄なので、捻じれ剛性や力が加わって戻る際の反応を押え込むためにある程度フレームにも手を入れる。
脚回りに関してはタイヤ構造が変わるので、設定を現在より全面変更。
ラジアルタイヤを履く以上、擦り抜ける訳には行かない項目なのでした。
データは前回の変更の際に取ってあるし、FZR250で得たデータも全部投入してして使える。
出力に関しては、吸排気を変更してカムをイギリスのあるチーム経由で取り寄せ、軽量な鍛造ピストンを使い、それらに合せた点火コントロールを造れば110馬力は出るだろう。
でも、機械消耗やメンテナンス性を考えるとそうも出来ないのでした。
今の馬力でも、充〜分なのだ。
高速道路だって、240q/hで擦り抜けながら何時間も巡航出来るライダーは少ないのだ。
この速度だと秒速2歩を誇る先行者でも耐えられないだろう。
FZR:「FZR600改さんですね、はじめましてFZRで
す。雨の中ご苦労さまでした、いらっしゃいませ」
600:「おや、一番小さいFZR250ですね。はじめまし
て。タイヤを変えることになりました」
FZR:「高性能なバイアスタイヤにも良いところはたくさん
あるのですが、ラジアルタイヤは普通に使う時もと
ても良いですよ」
600:「そうですか……まだラジアルは履いたことないので
楽しみです」
FZR:「フレームを考えながら脚回りをタイヤに合わせて再
設定すると、わたくしでも使えてます。600さん
ならもう少し有効に使えそうですね」
600:「しばらくこちらにいることになりますので、宜しく」
FZR:「ココのPも最近女性ライダーのカワサキ500cc
twinな方も増え、ちょっと狭いのですが、わた
くしの横にどうぞ。何か不都合がありましたら言っ
て下さい」
と、言う訳でFZR600改がいらっしゃる事になったのでした。
しばらくぶりに会ったFZR600改は、ビッタシ合っていたキャブも少し狂っていた。
狸穴:「FZR、並んでいると彼氏が出来たみたいだねぇ〜」
FZR:「よろしいのですかマスター、わたくし一緒に北海道
へ行ってしまいますよ」
狸穴:「……俺も一緒に連れて行ってくれ〜。生きている内
に一回走ってみたひ」
FZR:「そう言えばマスターはいつも皆様を送り出してばか
りで、一度もオートバイでは北海道に行った事が無
かったのでしたね」
狸穴:「んだ。かつて一度飛行機で札幌に行ったことがあっ
たが、それは強化人間が初めの奥さんと離婚すると
言うことで、付き合いで行っただけなのだ」
FZR:「1月だったのでしたっけ」
狸穴:「凄く寒かった……けど、落ち込んだ強化人間の気晴
らしにと思い昔ながらの場末な『キャバレイ』とい
う風格のお店に行った時に子持ちのオタクなウサギ
ちゃんと仲良くなったが……それっきり音沙汰なし」
FZR:「それって、マスターの気晴らしでは?」
狸穴:「オートバイが無いと、どこにも行けなくてつまらん のだ」
600:「……あの〜、大丈夫なのでしょうか」
FZR:「マスター、600さん不安に思ってますよ」
狸穴:「大丈夫、大丈夫。全〜然、問題無い!!」(赤坂ハン、
元気? ア、沖縄ね)
FZR:「わたくしのマスターは、昔と余り変わり無いと思い
ますが……」
600:「……」
狸穴:「600のオーナーはオートバイのことを、理論もあ
るし本能的にも判っている珍しいライダーな作家さ
んなので、頑張れるのだ」
なにはともあれ、久々にFZR600改がやって来た。嬉しいのである。
以前の『改』で出来なかった事が全〜部、出来るようになったのだ。
勝手に交配して増殖してくれると、世界初のオートバイ・ブリーダーになれるのだが……。
FZR600改 マミアナ+FZRx
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