Vol.160 フレーム 2001-05-24


 FZRのポジションは結構楽に出来ていてキツくはない。
 このポジションは、街乗りをしている時には楽なポジションだ。
 先日のSZRを追いかけた時のようにかなりペースを上げても、このポジションのまま行ける。
 ただし楽なのは街乗りだけで、峠とかサーキットなど深いバンク角でコーナーの連続する所に行くとハンドルは近過ぎるし、上過ぎる。
 FZR250R(3LN)になると、高さは合ってくるので少し走り易くなるが、それでもまだ近い。
 減速時などでは、タンクやステップ周りでマシンを挟み込んで背筋だけで上半身を支えるので、腕をキツく折り曲げていないと邪魔になるのでした。
 後方排気以降のTZR250なポジションがありがたい。
 とはいえ、使用の95%は街乗りなのでFZRのポジションがありがたいのでした。

FZR:「わたくしのフレームでは峠やサーキットには向きま
   せんわ」
狸穴:「そうだねぇ。角の鉄管を使っているからGが抜け始
   める時など、ある程度捩れて戻る時にポンと戻るから、
   たしかに向いていないね」
FZR:「アルミの車体はどうなのですか」
狸穴:「フレームがアルミ製のモノは、アルミ自体が大きく
   捻じれるくらいなら切れたり折れたり曲がったりする
   し、復元しないが曲がり難いから強度が充分にあれば、
   ガシッとしていて硬くて正確だよ」
FZR:「それに軽いんですよね」
狸穴:「んだ、とても軽い。フレームは大きな部品だから、
   オートバイの重量を中心部に集めるためにはフレーム
   が軽いと、相対的に重い物を重心に集め易い」
FZR:「ではなぜ最近の新しいオートバイでも、鉄のフレー
   ムを使っているものがあるのですか」
狸穴:「加工がし易い。鉄はアルミほど精製するのに電気代
   使わないから、材料費が安い。事故った時に修正し易
   い。それにある程度捻じれてくれた方が、直線を長距
   離走るライダーの中には楽だと言う人の意見もある」
FZR:「いろんな意見があるんですね」
狸穴:「いちいち全員の意見なんか聞いていられないから、
   適当な所で間に合う作り方しかメーカーは出来ないの
   だ。でも、そう言う状況の中から毎回素晴らしいマシ
   ンを発表してくる所がとてもカッコ良いね!」

 フレームパイプにもいろいろあって、角パイプもあれば丸パイプもある。
 FZRが造られた当時は、鉄でもフレームの組み方次第では角パイプで剛性を上げられると考えて造られて来た。
 でも、あまり正解ではなかったようで、結局丸パイプに今は各メーカーとも戻して来ている。
 なぜ丸パイプが良いのかと言うと、コレは丸パイプのオートバイに乗った感想だが、捻じれ等応力に対する戻り方の素直さが加減し易い。
 縦方向の剛性だけを考えるのなら、角パイプの方が剛性をコンピュータで計算し易いのだろうが、フレームに対する捻じれとなると色々な方向から力が掛かる。
 結局、オートバイ・フレームに使い易い鉄材は丸パイプなのでした。
 角パイプは見た感じでは、いかにもゴツく見えるから当時流行ったような気がします。
 アルミの場合は捻じれよりも熔接強度と経年変化の方が気になります。(大変なので又いつか)絶対性能を追求すると7000番代の熱処理済アルミ部材とか更に凄い金属やカーボンのような素材になるのだろうが……。

 最近流行っているのはフレームは丸鉄パイプで、スイングアームとかアンダーブラケットやトップブリッジやフロントフォーク(倒立)がアルミ材(もしくはマグ合金)と言うシロモノ。
 柔剛入り混ぜて設計重心を上手く中心に集めたり生産誤差の許容量を確保したりコストを抑えたりして、上手に使い分けているのでした。

FZR:「それって伯爵とかですか」
狸穴:「そそ、伯爵はメインフレームは鉄で他はマグ合金と
   かアルミだねぇ」
FZR:「わたくしもスイングアームとFサスのボトムケース
   だけはアルミですね」
狸穴:「アルミのスイングアームになってから、アーム部で
   の捻じれないので跳ね戻りもなく、物凄く走り易く
   なった」
FZR:「そうですね、凄い違いですわ」

 ついでにタイヤも大きくなってしまったが……。

 この状態でフレームに無理は発生していないのかと問われると、限界を試せば『発生している』としか言えないのだが……公道でそこまで攻めることはしないので、使用範囲では全く問題は発生していないのでした。
 バネ下の軽量化はとても効果的!
 鉄なアームをご使用な方は一度、ためしにアルミのアームを入れてみると、凄く違いがよくわかると思います。悪くないです。
 でも加工や、リンク比やショックの基本設定の計算が物凄く大変だし、金額もそれなりに覚悟しなければなりません。
 計算だけでは『良い』という状態にすぐなりません。(テスト1000回!)
 FZRのような状態になったマシンで限界を試す際は、フレームのたわみが戻る時に要注意。想像以上にマシンがコントロールを素早く失います。
 判っていれば、その際に対応した乗り方もあるのですが……。危険ですので止めましょう。(市販車でトライアルをやっている方とか、今までにたくさんのオートバイを乗り継がれた方ならお判りかと思いますが……大変ですよね)
 ということで、結局フレームの限界性能を考えるとアルミとかカーボン素材などがありがたかったりします。
 乗り味と言うレベルや、デザインや購入時価格や維持費のコストと言うことを考えると鉄の丸パイプかなぁ、最近の流行では。
 本当は材料のことを細かく考察すると、トウシローなこのページでも本一冊くらい書けそうです。
 でも、文章表現がヘタなのでコレにて終わり〜またいつか。

FZR:「マスター、肝心のわたくしの鉄角パイプの良い所が
   まだですが……」
狸穴:「……とても良いと思う事にしよう〜」
FZR:「そんなぁー! 待って下さい〜」
狸穴:「一瞬で捻り込むような捻じれを誘発するような乗り
   方をしなければ良いのだ。とだけ言っておこう」
FZR:「全然、足りませんわ」

 FZRも明日は打合わせだし、少しだけでも寝なきゃ。 Zzzz...

マミアナ+FZR

←前回 次回→

FZR250 トップ NS400R TOP


Copyright © Taro Mamiana, COMBINED ARMS 1999-2005.