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皆様こん**は、FZRです。
狸穴マスターはあまり冬がお好きでないようですが、わたくし的には酸素分圧が上がりパワーもでますし、オーバーヒートを気にすることもないので走り易いです。
何時もお世話になっている、SRX系で定評のある祁門ガレイジさんの関係でご紹介頂いたSRX250さんとお会いしました。
《弐號》さんの連れとなる事になった車体です。
このSRX250さんはマスターのお友達である、作家S先生の奥様のためのオートバイだそうで、マスターが《弐號》さんのついでに一緒に奥様の分も造ろうとしているらしいです。
でも、《弐號》さんのような形になる訳ではなく、どちらかと言うとわたくしと近い仕上がりで、オリジナルの形態は残したまま製造された時に、コスト的に厳しかったところなどをリファインするそうです。
わたくしとかぶる時代に同じメーカーで作られたSRX250さん。
オートバイ屋さんではわたくしのライバルでもあった訳ですが、わたくしとパーツを共有していたり、ある意味同じ血が流れている所もあったりします。
エンジンはXT250氏と同じ系列のエンジンだそうです。
250cc単気筒2本カム、SRX400・600系のエンジンよりもクランクシャフトも軽いので、高回転が効きそうです。
わたくしも以前一緒に走った事がありますが、発進加速はSRX250さんの方が速かったのでした。
マスターのお友達の同業者の方も以前乗っていたとかで、その方によると混み合った街中等ではとても軽くて、中回転域も効くので乗り易かったそうです。
FZR:「SRX250さん、はじめまして」
SRX:「ど〜も、はじめまして。これからしばらくの間、仕上がる
までお世話になります」
狸穴:「エンジン機関には問題ないし、2型だからリア・ブレーキ
もディスク式だ。前後のホイールも17インチ」
FZR:「気を付けないと、マスターに実験されちゃいますよー」
狸穴:「んな事はしないからご安心アレ。実験はFZRが担当〜、
SRXが必要とする消耗パーツを頼んで待つだけだ」
FZR:「そうでしたね。ところでマスターお仕事は?」
狸穴:「大丈夫、小さなお仕事ちゃんとやっている」
FZR:「相変わらず景気、悪いですね」
マスターのお仕事は、景気に最も左右されるらしいので、良い時は良いらしいのですが悪い時は最悪だそうです。
元々、マスターはあまり安定した業種に就く事はなく、渡世人ですから、わたくし達が壊れると難儀するそうです。
10年ほど前にオートバイ屋さんをやっていたそうですが、もし今やっていたらわたくしはどうなっていたのでしょうか……。
狸穴:「多分、オートバイも売れず、暇なのでFZRの排気量を上
げて過給器とか付けていつも壊れていたかもね」
FZR:「それ以前に私はすぐに中古で売られて、マスターの所に居
なかったかもしれませんね」
狸穴:「んだ。当時はとにかくなんでもたくさん売れた、そんな時期に
面倒なエンジン開けて、クランクケースを加工する所なん
であまり無かったから、毎日3時くらいまで働いていたっ
け」
FZR:「今のマスターでは死んじゃいますね」
狸穴:「エンジンを造る技術も毎月新しくなっていたから面白かっ
たけど、流石に勤続疲労で壊れかけていたなぁ。自分のオ
ートバイを見る時間もなかった」
FZR:「景気も凄く良かったのに、どうしてやめたのですか?」
狸穴:「どうしてだろうねぇ……いつも積み上げて来て最後に自分
で飛び出してる」
FZR:「当時のお客さんは、もうオートバイに乗らないのですか」
狸穴:「手の掛らないお客さんは、しぶとくまだ乗っているよ。も
うオートバイが身体になっちゃってるんだろ、きっと。た
まに見掛ける」
FZR:「ふ〜ん。ところでSRX250さんはどこへ納車されるの
ですか」
SRX:「札幌という所です」
FZR:「北海道ですね。オートバイが走るには事欠かない所らしい
ですね、いいなぁ」
SRX:「ツーリングには事欠きませんが、普段はわたくしのマスタ
ーとなる看護婦さんの通勤号になる予定です」
FZR:「わたくしと同じですね」
通勤号として走られるのであれば、壊れない事が第一。マスターは稼働部分のパーツを全部点検の上、必要ならば交換する予定らしいです。
わたくしと同じであれば全部で41点のパーツを交換する事になるようです。
SRX:「その他、前後の脚回りの設定を変更して、オーナーに合わ
せて車高を落とします。」
狸穴:「冬季は乗らないから、耐蝕策も兼ねてちょっと加工する所
もある」
FZR:「……何をするのですか?」
狸穴:「内緒だよ。データ貰えたから同時にFZRと《弐號》にも同じ
事をする予定」
FZR:「SRX250さん、これが始まるとうちのマスター困った
人になっちゃうんですよ」
SRX:(一体何をするんだろうか……このヒューマノイド型渡世人
は)
SRX250とFZR おまけのマミアナ
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