Vol.123 あら、SRX250さんですね(FZR) 2001-01-23


 皆様こん**は、FZRです。
 狸穴マスターはあまり冬がお好きでないようですが、わたくし的には酸素分圧が上がりパワーもでますし、オーバーヒートを気にすることもないので走り易いです。
 何時もお世話になっている、SRX系で定評のある祁門ガレイジさんの関係でご紹介頂いたSRX250さんとお会いしました。
 《弐號》さんの連れとなる事になった車体です。
 このSRX250さんはマスターのお友達である、作家S先生の奥様のためのオートバイだそうで、マスターが《弐號》さんのついでに一緒に奥様の分も造ろうとしているらしいです。
 でも、《弐號》さんのような形になる訳ではなく、どちらかと言うとわたくしと近い仕上がりで、オリジナルの形態は残したまま製造された時に、コスト的に厳しかったところなどをリファインするそうです。
 わたくしとかぶる時代に同じメーカーで作られたSRX250さん。
 オートバイ屋さんではわたくしのライバルでもあった訳ですが、わたくしとパーツを共有していたり、ある意味同じ血が流れている所もあったりします。
 エンジンはXT250氏と同じ系列のエンジンだそうです。
 250cc単気筒2本カム、SRX400・600系のエンジンよりもクランクシャフトも軽いので、高回転が効きそうです。
 わたくしも以前一緒に走った事がありますが、発進加速はSRX250さんの方が速かったのでした。
 マスターのお友達の同業者の方も以前乗っていたとかで、その方によると混み合った街中等ではとても軽くて、中回転域も効くので乗り易かったそうです。

FZR:「SRX250さん、はじめまして」
SRX:「ど〜も、はじめまして。これからしばらくの間、仕上がる
    までお世話になります」
狸穴:「エンジン機関には問題ないし、2型だからリア・ブレーキ
    もディスク式だ。前後のホイールも17インチ」
FZR:「気を付けないと、マスターに実験されちゃいますよー」
狸穴:「んな事はしないからご安心アレ。実験はFZRが担当〜、
    SRXが必要とする消耗パーツを頼んで待つだけだ」
FZR:「そうでしたね。ところでマスターお仕事は?」
狸穴:「大丈夫、小さなお仕事ちゃんとやっている」
FZR:「相変わらず景気、悪いですね」

 マスターのお仕事は、景気に最も左右されるらしいので、良い時は良いらしいのですが悪い時は最悪だそうです。
 元々、マスターはあまり安定した業種に就く事はなく、渡世人ですから、わたくし達が壊れると難儀するそうです。
 10年ほど前にオートバイ屋さんをやっていたそうですが、もし今やっていたらわたくしはどうなっていたのでしょうか……。

狸穴:「多分、オートバイも売れず、暇なのでFZRの排気量を上
    げて過給器とか付けていつも壊れていたかもね」
FZR:「それ以前に私はすぐに中古で売られて、マスターの所に居
    なかったかもしれませんね」
狸穴:「んだ。当時はとにかくなんでもたくさん売れた、そんな時期に
    面倒なエンジン開けて、クランクケースを加工する所なん
    であまり無かったから、毎日3時くらいまで働いていたっ
    け」
FZR:「今のマスターでは死んじゃいますね」
狸穴:「エンジンを造る技術も毎月新しくなっていたから面白かっ
    たけど、流石に勤続疲労で壊れかけていたなぁ。自分のオ
    ートバイを見る時間もなかった」
FZR:「景気も凄く良かったのに、どうしてやめたのですか?」
狸穴:「どうしてだろうねぇ……いつも積み上げて来て最後に自分
    で飛び出してる」
FZR:「当時のお客さんは、もうオートバイに乗らないのですか」
狸穴:「手の掛らないお客さんは、しぶとくまだ乗っているよ。も
    うオートバイが身体になっちゃってるんだろ、きっと。た
    まに見掛ける」
FZR:「ふ〜ん。ところでSRX250さんはどこへ納車されるの
    ですか」
SRX:「札幌という所です」
FZR:「北海道ですね。オートバイが走るには事欠かない所らしい
    ですね、いいなぁ」
SRX:「ツーリングには事欠きませんが、普段はわたくしのマスタ
    ーとなる看護婦さんの通勤号になる予定です」
FZR:「わたくしと同じですね」

 通勤号として走られるのであれば、壊れない事が第一。マスターは稼働部分のパーツを全部点検の上、必要ならば交換する予定らしいです。
 わたくしと同じであれば全部で41点のパーツを交換する事になるようです。

SRX:「その他、前後の脚回りの設定を変更して、オーナーに合わ
    せて車高を落とします。」
狸穴:「冬季は乗らないから、耐蝕策も兼ねてちょっと加工する所
    もある」
FZR:「……何をするのですか?」
狸穴:「内緒だよ。データ貰えたから同時にFZRと《弐號》にも同じ
    事をする予定」
FZR:「SRX250さん、これが始まるとうちのマスター困った
    人になっちゃうんですよ」
SRX:(一体何をするんだろうか……このヒューマノイド型渡世人
    は)

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