Vol.115 白 2001-01-08


 天気予報で今日は雪が降ると言っていた、降った。

FZR:「マスター、雪になっちゃいましたね」
狸穴:「降るって言ってたもんねぇ……」
FZR:「大丈夫ですか?」
狸穴:「そういえば……まだFZRとは雪の降っている時に走った
    こと無かったっけ」
FZR:「はい」

 最近仕事の来ない工業デサイン専門のデザイナーの所へ行ったのは良いが、帰る頃にはすっかり雪が降って来てしまった。
 もう少し保つと思ったのに、雪は2時間ほど早く降って来た。
 地下駐車場から出るのに困るほど雪は積もることもなく、青山まで走ってみたが問題なし。
 ただ、シールドに張りついた雪が邪魔。
 呼吸をするとシールドも一気に曇るので、ほとんど深い呼吸はしないで走る。
 FZRの方は、この程度の雪ではなんと言う事もなく、普通の雨と同様。
 ただ、タイヤと路面の温度等状況はいつもより厳しそうなので、一応速度を30%下げて走る。
 他にもオートバイで走っている人はまだいる。
 FZRも水温が中々上がらないらしくちょっとオーバークール。
 信号で止まるとFZRから水蒸気が上がっている。
 降雪に弱い東京の道路と言えど、幹線道路はこの程度の雪では積もるような事もないのだ。

 何年か前の大雪のときに、打合わせで栃木は宇都宮へ行った際に帰りに突然雪が降って来て、東北自動車道ではエライ目に遭ったっけ……、乗用車やトラックは問題無く80km/hで走れるだろうがオートバイは辛かったなぁ。
 その日はAX−1を使っていて、速度が上げられないので路肩を走ろうと思ったのだが、雪が積もっているし……とりあえずタイヤの空気圧を前後とも0.5キロまで下げて幅約50センチのわだちの上を走って来た。
 突然の雪で、カッパも持っていなかったし全身ずぶ濡れ……情けなかったなぁ。
 途中の休憩所であっしを見かねたトラックの兄さんに浦和までオートバイ共々乗せてもらったりもしたのでした。ありがたや〜。(回想)

FZR:「あのお婆さん、どうしたのでしょうか?」
狸穴:「へ? あ、おばあさんだ……」

 横断歩道を和装の足元を気にしながらお婆さんが渡っているのだが、足元を気にするあまり、信号が変った事に気が付いていないらしい。
 渡り終えるまで他の車も動かずに待っていた。
 雪が降ると、歩行者も普段と違う動きをする。
 しばらく走ってヘルメットに付いた雪が溶けてシールドの内側を伝い出した。
 視線を遠くに固定して我慢する。
 今シールドを開けたら眼鏡に水分が付き、大変な事になるのでとにかく我慢だ。

 家の近くまで戻って来たら国道から曲った途端、坂道には雪が積もっていた。

狸穴:「ありゃ、雪が積もってら……」
FZR:「わたくしのタイヤは多分、グリップしないかも知れま
    せん」
狸穴:「ハンドル切れ角も小さいしねぇ……off車と違って
    当て舵は利かないな」
FZR:「……お気をつけください」
狸穴:「応。最終減速比を上げてあるので、3速でのエンジン
    ブレーキは使えるね」

 なんとか歩行速度近くまで速度を落として走る。
 次はPまで入るために、家の前の上り坂を1st極低回転で上がる。
 ときどきリアタイヤがスピンするが、なんとかスロットルで合わせてPまで到着。
 FZRの低速域のツキをしっかりさせておいて良かった。
 exupの調整をちゃんとしておいて助かった。
 こうなると、トルク変動の激しいシングルや大排気量マシンでは坂を登れないのでした。

 次は雪の降らない所に棲もう。
 FZRから降りたら、あっしは雪だらけでした。

マミアナ+FZR

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