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歳も押し迫り、ついに今世紀も最後……。あと10日ほどである。
政治も乱れ、"可哀相"な総理大臣を持つ怒りを知らない国民はただ漫然と不景気に喘ぎ、警察も不祥事続き、巷の少年は精神的な発育不全を理解することもなく"キレる"と言う言葉に安易に酔い痴れており、謎の大量虐殺は偶然にしてない平和な感じの無政府状態……。
そんな終末な時期にFZRにサンタが訪れるような事はなく、日々が過ぎています。
それでもFZRは常にマスターを背中に乗せて、2?0ccの排気量で普段以上に混み合い急ぎ会う路上をひた走っておりました。
神様はそんなFZRを見かねてついにサンタに出動要請……。
しかし、マスターのサンタ(口座)は大型ストロボを全損し80万円ほど損失する予定が入り中々トナカイのエンジンが掛かりません。
が……なんとか掛かった!(ちょっと圧縮漏れ、そろそろOHだな)
狸穴:「おいFZR、これな〜んだ」
FZR:「へ!?、中古のOHLINSです。どなたのですか? 銀河2
2型さんは、先日替えたばかりですし。まだ誰か替えるので
すか?」
狸穴:「……FZRの所にもサンタが来たらしいぜ」
FZR:「え……! まさか、わたくしのですか?」
狸穴:「そだよ〜良かったねぇ」
FZR:「……マスター、ご冗談がきつ過ぎますわ。そのOHLIN
S、SRXさんの取り付け形状ですわ」
狸穴:「おや……、サンタの奴が間違えたんだ。残念、これじゃ付
かないや」
FZR:「でも一瞬の間違いでも、わたくしとしてはとても嬉しかった
です。マスター、ありがとうございます」
狸穴:「わはは……でもこれは本当にFZRのなのだ」
FZR:「……」
狸穴:「OHLINSは取り付け部分を変更すれば、FZRの使っ
ているそのTZR後方排気のリアアームに入るのだ。その
際に、筒体ユニットも中古と言うことでOHがてら、全部
テストして中の部品を入れ替えて、FZR用の専用設計の
セッティングにしてしまえるのだ」
FZR:「マスター……ほんとですか?」
狸穴:「ほんとだよ」
このためにと言うわけじゃないが、FZRにはTZR後方排気のリアアームが入れてある。
現在市販のどの車種のデータもFZRには合わないが、造った本人のあっしが全部データは頭の中に入れてある。
ノーマル鉄アームでは、どんなサスをいれてもその性能の半分も発揮できないが、現在のFZRは近日中に出来あがるこのOHLINS改の性能を100%発揮できるだけの進化をリア回りだけは遂げている。
ただ、残念なことにフロント回りはまだお金がなくて手が出せないから、このOHLINSに合わせる程度でセッティング変更だけして、入れ替えは来世紀だ……。
どうやら、今回サンタがくれたOHLINSは"安全に走れ"と言うことらしい。
(実は、FZRには内緒だが、あっしは別のスウェーデンにいるサンタからも最新のデータをもらっている。これは《弐號》と銀河のため)
先日、ノーマル新同のFZR250Rと偶然新宿で並んで停車していた。
端から見ると、FZRがかなり使いこまれ、形態変化していることに気がついた。
外見状はアームが違う程度の、ほぼノーマルに近い見掛けだと思っていたのだが、気が付いてみたら結構変わっていた。
ある意味、こうして進化した原因は先のア太郎号(SR500改)や《弐號》、秋水号銀河号、ディバージョンやGXなどに使う技術の実験・耐久テストと言う形でバラバラながら進化してしまったのだ。
そのためFZRもあっしも何度も、死に掛けた事もあったりする。
多分、なんかの役に立っているらしい。
これからも何かしら実験台として変わって行くらしいが、それもFZRの運命らしい。
FZR:「マスター、先日のトラックの時にこのサスが入っていたら良
かったなぁ、なんて思ってません?」
狸穴:「ん、そだねぇ……」
FZR:「マスターにはサンタさんいらっしゃらないのですか?」
狸穴:「そうだねぇ……最後に来たサンタは、4年前某有名デパー
トのクリスマスキャンペーン用の撮影中に付け髭に蝋燭の
火が燃え移り、スザマジイ身のこなしで出口に消えていっ
た元イラン兵だった暑苦しくも厳しい冷酷な目をしたサン
タくらいだなぁ」
FZR:「残念ですね」
狸穴:「今年の暮れは仕事の話は多かったが、実際の撮影は少なか
ったし……ストロボも逝っちまったしやむをえんさ」
FZR:「不景気でギャラの少ないサンタさんに、わたくしからお礼を
お頼み致します」
狸穴:「応。FZRが頑張っていれば、サンタは何時でも来てくれ
るそうだ」
FZR:「サンタさん、ありがとう。マスターにもあのインゲボルグの
服が似合うサンタさんが来ますように……」
マミアナ+FZR
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