Vol.91 マスターは風邪でお休み 2000-10-06

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 最近、わたくしのマスターはお仕事が忙しかったらしく、あまりお休みしていなかったため珍しく風邪でダウンしております。
 本人的には定期的にあることで、あまり大した事は無いそうですが、一応調子の外れたマスターに乗られて事故に至るのはかないませんので、わたくしはしばらく動かないことと致しました。
 ア太郎さんも都内アジトの方のPにて待機しているようです。
 この状態のマスターは、オートバイに乗れないので、今敵が攻めて来たら一巻の終わりです。
 人間はパーツ交換も出来ないし、風邪を引くと物事を判断する回路へのアクセスもかなり遅くなるようで不便ですね、皆様はいかがですか?
 お風邪の方はお大事に。
 わたくしのマスターもたまに交換している膝関節内部パーツ等、ほんの一部は機械化が進んでいるのですがまだ神経系メインの脳は標準材質の儘のようです。
 マスターは「今使っている身体が、次に大破したら“谷博士”に頼んで一気にカスタマイズする。そうすれば弾丸よりも速く走れる。実はまだコズマとの闘いが終わっていない気がする……サチ子さん」とか言っております……。(合掌)
 谷博士って、誰なのでしょうか? まだお会いしたことはありません。
 コズマさんはマスターの仇でしょうか?

 マスターは元々走っている事が好きなようですし、そうなるとわたくしはマスターよりも遅くなってしまうようです。
 マスターの頭蓋内部の大脳皮質表層は、すでにご自身で少し使い方を変えてカスタマイズされているようで、そのせいで、どうやらわたくし達は、常に仕様変更を余儀なくされております。
 このあたりの使い方によって、わたくし達の使われ方も、かなり決定されて来るようです。
 先日、いつもわたくしが駐機しているスペースが塗装工事と言う事で使えなかった際、いつもと違う所に駐機したのですが、その時に御来客スペースにいらっしゃったCBX400F様は、途中で切り取られた集合管、ステーで車体から離れた所にマウントされたカウリング、オブジェのようにそびえ立つ白と紫のシートを搭載されておりました。
 様々なスタイルがあるんですね。
 わたくしを挟んで反対側には、一番大きな空冷エンジンを搭載しているカワサキ社で製造されたゼファーさん。この方はいつもわたくしと同じスペースに駐機されているオートバイです。
 わたくしのブレーキが変更されると、ゼファーさんもフロントにベィリンガーの巨大なブレーキ・キャリパーへと変更。
 マスターとゼファーさんのオーナーの方とは、良く駐機場で御一緒されているようで、わたくし達のお話を時々しているようです。
 マスターの悪い影響が及んでいなければ良いのですが……先日わたくしが不在の間にいたア太郎(SR500改)さんをそのオーナーの方が見掛けてしまったようで、ゼファーさんの排気音も一段と大きくなっているようでした……。

 そうこうしているうちに敷地内の塗装工事も次々と進み、自転車も全部臨時のスペースに集められているため、帰りが遅くなるわたくしは急場に用意された臨時のスペースにも入れなくなりました。
 その代わりに駐機場の管理人さんから用意された、妙なスペースにいるのですが、この場所が至って居心地の良い所で、施設の定期塗装工事が終わっても、わたくしとしてはこちらに居続けられるのであればいたいと思います。
 マスターにいって、ここにいさせてもらえるよう交渉して頂こうと思いますが、なにぶんここは本来自転車やオートバイを駐機する場所ではないので、駄目かも知れませんのであまり期待しないでおきましょう。
 わたくし達も最近は駐機する場所に制約を設けられるようになり、各マスター達も頭を痛めているようです。
 四輪よりもスペースは取らないのですが、それでも台数が増えたりすると良い場所が中々確保されないのが現状です。
 もっとも、マスターがここに後どれだけいるのかは、マスター自身も判っていないようです。
 江戸っ子気質なア太郎様も、そろそろオーナーの所に戻られる日が近づいてきたようです。

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