Vol.90 久々のFZR 2000-09-29

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 ここのところ、ア太郎号(SR500改)の最終調整により、FZRはじっとアジトに待機。
 しかし、渋谷での打合せ(夜間)と言うこともあり、預かっているア太郎号に何かあるといけないのでFZRで行くこととした。
 ま、早い話が少しでも人気の無い車種で、治安のあまりよろしく無い所へ行こうと言うことだ。
 久々にエンジンを始動させると、少しキャブの中のガソリンが参っていたのか、掛かり始めは少しグズるが、20秒もアイドリングをしているとすぐに目覚めた。

FZR:「お久しぶりですね、マスター」
狸穴:「ホント、10日ぶり位かな?」
FZR:「大体その位みたいです。マスターはおかわりありま
   せんでしたか?」
狸穴:「10日位では結婚したとかなんて無いし、個人的に
   は何も変わりはない。お仕事が少し入って来ている事
   くらいかな」
FZR:「新しいお仕事ですか?」
狸穴:「そそ、少しHなコスプレイヤーの撮影らしい」
FZR:「マスターのお仕事の関係では、コスプレは珍しい種
   類ですね。ヒーロー物とか?」
狸穴:「ヒーローと言うよりかヒロインだそうだ。と言うこ
   とでコレから打合せで渋谷なのだ」
FZR:「今のア太郎様は人目を引くので、渋谷の路駐はちょ
   っと危険ですものね。わたくしの出番ですわ」
狸穴:「んだ」

 久々に乗ったFZRは、ア太郎よりも前が重い。ア太郎の前が軽敏に過ぎるのか?
 充分だと思っていた低速側のトルクも、ア太郎と比べると全然薄〜く感じる。
 ア太郎本来の低速トルクとFCRキャブが強力なのだ。加えて今のア太郎号(SR500改)は少しだけ加速重視の設定に振ってあり、クランクシャフトが重ため、単気筒マシンの長所を引き出している。
 エンジンだけを比べてみれば、FZRとは性格的に対極であろう。(車体も全然違うけど)

 打合せも終わり、次の日の撮影当日。
 車で行くと、その分の請求せねばならなくなってしまうなど気を使うので、諸所の理由により、今回はFZRに荷物を積んでスタジヲ入り。
 毎度の事ながら、機材を積むスペースが少ない。
 元々荷物を運ぶために造られていないので、やむを得ない。
 三脚の搭載が一番厄介で、左側のアンダーカウルの中に三脚の脚を2本だけ入れて、ヘッドは左ステップに縄で固定。
 シフトチェンジが物凄く辛くなる。が、こう言う場合はシフトチェンジを極力減らすために高速道路へGO〜!
 30キロの荷物は背中に背負い、加速時だけFZRのリアシートに少し重量を預ける。
 5キロの三脚はFZRが担当。
 これだけ重量が増えると、ヌウワkm/hからの急減速の際に、フロントフォークのストロークが重量に堪えられない状態で、細かくボトムしてピッチングを起こしている。
 重量バランスも崩れているのだろう。あまり気にしない事にする。
首都高速に入り、この状態での車体の挙動を探ってみると、少しアンダーステアが消えたかな? なんでだろうか?
 曲り掛けの切れ込む感覚は少し鈍くなっているのだが……。

FZR:「マスター、そろそろスタジヲに近くなりました。左
   足首は持ちましたか」
狸穴:「なんとかね。でも次はここに三脚を搭載する事はや
   めよう 、大失敗だぁ」
FZR:「もう少しサイズの小さくなる三脚があると他に積め
   ますから便利ですね」
狸穴:「まあね、でもこのサイズが一番最少限度なのだ。コ
   レより小さいと少し現場で辛くなる」
FZR:「付きましたよ〜。では頑張って下さい」

 現場に着いて、撮影準備等をしてからさて撮影という時、まずは外で撮ることとなった。
 モデルさんやみんなと一緒に、近所の小学校の校門前で撮影をして来て、帰って来た時にFZRを小道具に1カット。
 多分このカットは使う事はないだろうが、FZRも一応ちょっとだけお仕事なのでした。
 もう少し洗っておけば良かったかなぁ……。
 今回のこの仕事のストーリーテーラーのハンプさんは、FZR1000にお乗りとの事だ。
 そう言えば昔〜、俺も乗っていたっけ……。

FZR:「マスター、このモデルさんは誰の役なのですか」
狸穴:「『戦艦ナデシコ』と言うアニメ映画の星野ルリとい
   う役らしい……」
FZR:「可愛いですね。わたくしの車体色と少し似てました
   よ」
狸穴:「そだね〜、ノリもイイし」
FZR:「以前、他の仕事でわたくしがお会いした、山ン婆さ
   ん達とは少し雰囲気が違いますね」
狸穴:「そりゃ、プロモデルだからね」
モデル:「当たりマエダのクラッカ〜」(結構古いネタ使う娘
   じゃなぁ……)

 FZRは以前、山ン婆達の撮影の際にミラーにもたれ掛けられたり、タンクの上に荷物をドスンと置かれたりでFZRも大変だったのだ。

 そうこうしている内に撮影も全部終わり、また機材を積み込みアジトへ帰る。
 三脚搭載位置をもう少し考えねばならないが、一応この程度までなら積めるのでした。
 小さい三脚も用意しておこうかなぁ……。
 都内の移動は、やはりオートバイが一番ありがたい。

マミアナ+FZR モデルさん

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