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先日からいらっしゃっているSRのオイルクーラーが届いたので、FZRでとりに行く。
このSRは、以前オートバイ屋をやっていた時からの知り合いで、今は和歌山市で痔の病院の院長さんをやっている友人のオートバイだ。
SRを仕上げるために調整していた時に使っていたオイルでは問題が無かったのだが、どうも今SRに入っているオイルと冷却システムでは、熱的に不安要素が出て来たようだ。
走行中に測ってみると油温が120+度。
想定していた温度よりもかなり高い温度で安定している。
コレはあまり良い状況ではないのだ……。
FCRキャブを少し薄目に合わせた事と、気温が37度近くまで上がっていること、更にすり抜けをする際に周りにいる車からクーラー等のかなり高い排熱により、路上の温度が上がっている事などが原因として考えられた。
エンジン自体の出力を抑えれば、熱的には問題無くなるが……。
FZR:「マスター、わたくしは先日ラジエターコアやエンジ
ン内の水路を洗浄して頂きましたので、この程度の
気温では問題無く動けるようになりましたが、SR
さんには少し厳しいのでは?」
狸穴:「すぐにどうこうなるって訳じゃないんだが、ちょっ
と高い。熱を下げるためにパワーを下げるには忍び
ないし、これから脚廻りが変われば巡航スピードが
更に上がるかも知れないので、安全策としてオイル
クーラーを付けるか……」
SR:「そうして頂けると、空冷エンジン的には助かります」
狸穴:「んじゃ、パーツを頼んでおくか。7段の9in縦置
き」
SR:「大きくないですか?」
狸穴:「ちょっと大きいけれど、ハッタリも兼ねる」
FZR:「カッコイイですよ〜」
と、言うことでFZRはSRのオイルクーラーの入った、大きな箱を運ぶことになったのでした。
FZR:「マスター、オイルクーラーはわたくしのラジエター
とどう違うのでしょうか?」
狸穴:「役目は同じだよ。エンジンユニットを冷やすものだ」
FZR:「わたくしと同じようにSRさんも水冷にされた方が、
よろしいのでは?」
狸穴:「水冷にする事も可能だけれど大変なのだ。水の回り
方とか上手く計算しないと使い物にならなくなって
しまうし、細かい所を水で効率良く冷やすのも大変
な事なのだ」
FZR:「オイルだと細かい所が冷えるのですか?」
狸穴:「冷えたオイルがエンジン内部のオイルラインに入っ
て行って、負荷の掛る所へ直接行けるから効率は悪
くないのだ」
FZR:「ふ〜ん」
狸穴:「それに新たに水冷化する事は、途方もなく高価で厄
介」
SRのオイルクーラーを運んでいると、丁度どこかのSRが後ろから豪快に抜いて行った。
後ろに付いて走っていると、そのSRの排気管から少し煙を噴いているのが見えた。
エンジンが大分参っていて、オイル上がりか下がりを起しているようだ。
信号待ちの際にエンジンストールも起している。タンクをひっぱたきキックアームを出し、シャカシャカ蹴っている。
再始動のキックは軽そう。
信号が青になると同時に豪快に行ってしまった。SRの方は大変そうです。
狸穴:「都内の路上は特に気温が高いから、オイルクーラー
を付けていれば助かったかも知れないね」
FZR:「温度が上がり過ぎて、キャブがパーコレーションで
すか?」
狸穴:「少し違うみたいよ。エンジンが減ってしまっている
みたいだ」
FZR:「まだ、わたくしよりもずっと新しいようですが……」
そのSRがどのようなオイルを使っているのかも判らないし、走行距離が何キロ走っているのかも判らないが、壊れてしまっているのは事実らしい。
オイルの種類が選べなかった昔とは違い、今はそれぞれのエンジンに合ったオイルを選べるようになったので、4ストロークシングルもいろいろとオイルを選択してみるのも手だろう。
メーカー指定の純正オイルもとても良いモノが売られているし、エンジンもそれに合ったように造られているから、エンジン自体も相当頑丈に造られているが、特に何かしら変更を加えたエンジンを積むマシンは、そのあたりに気を配った方が良さそうです。
油温がある程度上がるとオイルは沸騰して、粘度も一気に下がり油圧が得られなくて潤滑&放熱不良を起こし、御昇天するエンジンもいるから気を付けねば。
FZR:「このオイルクーラーを早く、うちで待っているSR
さんに付けましょうね!」
オイルクーラを付けるのも良いが、冬は冷え過ぎるのでコレも要注意。
オイルは適正使用温度があるのだ……。
水冷は設計が大変だけれど、偉いです。
SR&マミアナ+FZR
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