Vol.72 オートバイの性能と立場 2000-07-21

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 表のお仕事で、オートバイにも関係のある部品の撮影依頼の打診が来た。(広告である以上守秘義務があるので、会社名とか製品名を書けないのだ……皆の好きな部品です)
 まだ、デザインやコピーの段階での打診なので、仕事として発生する確率は問えないが、一応製品単体のブツ撮りを何例かに分けて普通に見積った。
 どうなるんかなぁ〜。以前も打診だけで終わった部品もあったし。
 もっとも、我が家のオートバイには関係ない部品だしギャラもタイトであると言われているので期待は出来ない。
 でも珍しいです。最近車関係のお仕事はとんと発生していなかったので、ギャラ安くてもやってみたい気も少し……。

FZR:「お仕事頑張ってください」
狸穴:「へいへい。頑張ってますよ〜」
FZR:「最近あまりロケハンに行ってませんね。暇なのです
    か?」
狸穴:「そうでもないけど、ここのところデジタルで切り抜
    き用の小さいモノの撮影のお仕事が多いから、最近
    あまりロケはないのだ」
FZR:「そうだったのですか。わたくしはてっきりマスター
    のお仕事が最近減っているものだと思っておりまし
    たわ」
狸穴:「まぁね、FZRが来るずっと前よりは減ったままだ」
FZR:「……わたくしのせいでしょうか?」
狸穴:「いやいや関係ないよ、景気が悪くなると途端に渡世
    の風は冷たくなるのだ」
FZR:「わたくしにお金が掛かり過ぎているとか?」
狸穴:「う〜ん。始めのうちは苦しい経済状況の時に結構掛
    かったけれど、最近はまだ大丈夫」
FZR:「最近になってたくさん部品が変わりましたし、わた
    くしは少し心配です」
狸穴:「掛かったと言っても、大きな部品はタイヤまでみな
    中古品だし、そんなに掛かっていないのだ。ご安心
    あれ。手間と時間は掛かりまくり〜だが」
FZR:「……そうだったのですか、少し安心しました」

 とは言え、結構掛かっていたりもする。
 以前にパチンコ屋さんでやった撮影分のギャラは全部、突っ込んでしまった計算だ。
 それでも最低限の安全を買ったと思えば、良いのだ。
 まだ完成まではしていないが、いまのFZRの状況はエンジンよりも遥かに車体の方が速くなっているので、とても安全で楽なのだ。
 自分の走り方やいつも走る場所に対しても、合ったセッティングになって来ている。
 結局、少しくらいはメーカーが作ったデフォルトの状態から変更を加えないと、オートバイは楽しみ切れない乗り物なのだ。
 変更を加える事も、他の乗り物に比べて多少は行いやすい。
 他の人のオートバイではいきなりやり難い事も、FZRで実験出来ているし、オートバイ製造の際の基本的な姿勢みたいなものも、細かい所でFZRから結構教わっている。
 走って曲って止まる、が上手く出来るようにするにはどうするか? な事が改めて勉強出来て良かったのだ。
 その勉強代と思えば、安いものなのだ。
 たまにはお仕事も手伝ってもらえる。全くありがたい乗り物なのである。

 最近知り合いのライダーが3名ほど怪我をしている。
 都内のすり抜け中に何等かのアクシデントで事故が発生している。
 すり抜けの際、先行する自動車のドライバーにこちらの存在を知らせるためにできることは、音によるものと視覚によるもの、今はまだこの二つくらいしかない。
 FZRの場合、前面のカウルが白い色をしているので音より早く目に留まる。
 FZRの発する音は、高い周波数が出ておりかなり指向性が強いため、回り込んだ反響をしないので、直前まであまり認識されないようだ。
 どちらが良いのかは判らないが、とりあえず認識はして頂けるようである。
 でも、併走する自動車のドライバーの安全と言う意識が薄いと意味ない事なのだが……。
 自動車の普通免許の制度がオートマチック免許なるモノを増やした時点から、都内のドライバーの運転技術や安全確認のタイミングはどんどん悪くなって来ているような気がする。
 走行中の神経の使い方も、若いドライバーになればなるほど安全確認回数は減っているようで、すり抜けをしている際に先行者の室内ミラーをよく注意してみていると、若いドライバーは50才以上のドライバーの半分くらいしかミラーをみていない。
 後ろを確認しながら走っていないのだ、コレで更に車線変更の回数も多い。
 教習工程も、俺が免許を取った遥か昔に比べれば今はかなり高度化されて来ているようなのだが、ドライバーの数が増えるとと同時に技術水準も下がってしまったような気がする。
 コレでは事故は起こるのだ。

 バスやタクシーのプロドライバーでもオートマチック車両を使うようになって、安全確認回数が減って来ているようだ。バスなど進路変更も昔に比べ強引になっているし、こちらがすぐ横まで近付いてから、始めて気がついているドライバーが多い。
 プロ意識の低下……?
 オートマチック車両はたしかに操作する事が減って、その分の時間を確認等に回せるようにはなったようだけれど、楽になった分の時間を安全に対する警戒神経に使う量も減ってしまったようである。
 本末転倒なのだ。
 オートマチックなオートバイである大きなスクーターが、そうならない事をお祈り致します。

FZR:「最近の自動車のドライバーは、外の音が聞こえてい
    ないようです」
狸穴:「高気密で静粛性を持っていないと良い車と評価して
    もらえなくなっているから、高級車から軽自動車ま
    で、みな外界の音や自分の発する音をキャビンに伝
    えないような構造になっているようだ」
FZR:「それでは、わたくしが近付いて行っても気が付いて
    くれませんね」
狸穴:「外界と仕切られると、どうしても室内だけで作業し
    ている感覚になるから、自分が車で移動している事
    を忘れてしまうのかもね」
FZR:「マスターも車で走っているとそうなりますか?」
狸穴:「撮影前など、自分以外のモデルやスタッフが一緒に
    乗っているとコミュニケーションを深く持っていよ
    うとして外の事を意識しなくなり、そうなり掛かる
    事もある」
FZR:「そうですか……わたくし達オートバイはこれからも
    っと気を付けないと……大変ですね」
狸穴:「これから先、高齢者が増え更に自動車が高級化して
    来ると、もっと危なくなって来るけれど、新交通シ
    ステムが確立されれば、何が接近して来て自分との
    危険率が上がっている事を、ドライバーやライダー
    に伝えるシステムが組み込まれて来るとよいねぇ」

 道路維持にお金を掛けるのならば、こういう所にお金を掛けてもらいたい。
 違法駐車も減ってくれるかなぁ?
 重量200kg程度のオートバイと1t以上ある自動車やもっと大きなトラック等が一緒の道をそれぞれ違う目的で走るのだから、道路は危険なのでした。

マミアナ+FZR

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