Vol.49 ロビンソン1号 2000-04-03

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 先日次の撮影のロケハンにゆく時にすり抜けをしていると、ちょっとしたアクシデントで驚いた。

狸穴:「休日だからトラックが少ないので、すり抜けはしや
   すいが、サンデードライバーが多いから気を付けね
   ば」
FZR:「そうですね。いつもよりペースを落としましょう」

 ぬけ幅が狭くなっていた所があったので、20km/h程度まで車速を落としていると、左前方の後席窓から犬が顔を出してこちらを見ている。
 近付くと急に興奮して吠えはじめた。
 ミラーで頭を弾くと可哀想なので、更に減速し間隔も空ける。
 イヌ興奮状態。
 なんと躾の悪い……窓も閉めておけば良いのに。

狸穴:「わ!」
FZR:「わ! 何ですかそれは!」
狸穴:「犬という動物じゃ」

 何とその犬がダイブしてきたのだ。
 FZRのタンクの上に固定してある、カッパを入れてある袋に前脚でしがみつきながら、興奮醒めやらぬ様子で状況をあまり理解していないらしく……。

犬:「ガウガウ!」

 ジャケットの右の二の腕に噛付いてブラ下がっている。
 何という奴じゃ……。
 体重10キロ程度だが、落して踏むと大変なので左腕で抱えながら緊急停止。
 顔をみると、『しまった!落ちちゃったぜ……ウ! この人誰?』な、感じ。
 少し前方で止まっている、車の助手席から五〇年配の女性が降りて来て、

「あらら、ロビンソンちゃんダメじゃないの〜。御免なさいね〜」

 といって、哀れロビンソンは首輪を掴まれ尻尾を下げて、また捕われの身に……連行されてゆきました。
 犬を車に乗せる時も、チャイルドシートのようなドッグシートでも発案して付けておいてくれんかなぁ……せめてリードを付けて窓は閉めておいて頂きたい。

FZR:「ロビンソンさん、興奮してましたわね」
狸穴:「音に反応したのかな?」
FZR:「わたくしの音ですか?」
狸穴:「普通の人の可聴範囲を越えてる音が少し出てるから
   ね」
FZR:「先日、圧縮を少し上げてから、その音も大きくなっ
   てますものね」

 ともあれ、大事に至らなくて良かった。
 流れだした車列の後方で、その始終を見ていた和風なアンニュイ系の女性ドライバーから窓ごしに拍手をされてしまった。

FZR:「マスター、受けてますわ」
狸穴:「……上海曲馬団にでも入団させてもらうか」

 発進し、しばらくするとロビンソンの乗った車に追い付いた。
 今度は窓を閉められ乗っている。が、車内では尻尾を振り回してまた暴れ回っていた……。
 ロビンにはゲージを用意した方が良さそうだ。

ロビンソン一家 マミアナ+FZR

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Copyright © Taro Mamiana, COMBINED ARMS 1999-2005.
初出 KGB-NET 2000.