Vol.25 暑くなって来たし! 1999-06-05

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 エンジン様は相変わらず快調。吸気・排気のバランスも取れているらしく、気温が多少上がって来ようが何の問題も無〜い。
 唯一不思議なのは、渋滞にはまっていると水温計が……REDまで振り切れてくれる。
 四輪の方で水温の安定しない車に乗っているので、水温が上がって赤い所まで行っていても気にもしなくなてしまったが……イケナイのかなぁ?
 ファンが回っても実際に走り出して外気が当たらないと冷えない。
 お客のバイクじゃコレは大変な事態だが……FZRも別に問題ないと言っているのでこのままとなっている。
 壊れれば動かなくなるだけで、なおせば良い。

FZR:「サーモスタットの反応速度がノロマなだけで、この
   ままでも構いませんわ」
狸穴:「ノッキングもしていないしオーバーヒトによるスト
   ール現象もないし、アイドリングも安定しているから
   いいか?」
FZR:「気になるのでしたら、雪風★中尉の秋水号のサーモ
   スタットと同じ事をすれば(編註:詳細はNSのペー
   ジを見よ)多少は下がると思われますが、わたくしの
   ラジエター自体の能力が小さいので余り効果は大きく
   はないかと思います」
狸穴:「それよりも、エンジンオイルの耐熱管理の方がしっ
   かりしていれば、いいか」
FZR:「はい。その方がありがたいですわ」

 圧縮を少しだけ上げているのでその分、熱量が上がっているのだろう。
 なんせ気温が+30度に迫って来ている。
 今年の夏は都内は+40度を越える事も十分あり得るらしい。
 あまり冷却を強化し過ぎると熱効率も下がるから、コレで良いのだ。
 常に水温がレッドゾーンにあるようでは困るが、FZRも走ればすぐに冷える。
 ハーレーのような大排気量空冷エンジンは、こうなると渋滞にハマれない。
 走っていないと油温が上昇し過ぎて沸騰点に達し、油圧が一気に無くなりすぐに焼付いてしまう。
 911のように強制空冷な大きなファンが付いていれば良いのだが……エンジンむき出しファンもむき出しじゃ、効果もないな。

FZR:「エフェクト・ファン(編註:アニメーション作品『
   サイバーフォーミュラー』参照)みたいでカッコいい
   けど危険ですね」
狸穴:「……キャブ回り用の冷却ダクト、付けてやろうか?」
FZR:「それ、いいかもしれませんね。たまにキャブレター
   のフロート室内のガソリンがパーコレーション起こし
   ているようなんです。ダクトファンがあるといいです」
狸穴:「電源はラジエターのファンスイッチから取ればいい
   し、渋滞して止まっている時に冷えればいいだけだか
   ら簡単だ」

 久々に夏、水冷式の高発熱型エンジンに乗っていると排熱を強調して感じる。
 膝の後ろからふくらはぎにかけて、熱風がモロに当たっている。
 大した事はないが変な感じ。
 冬の時期にこの熱をもう少し上の方に逃がせれば……暖かいかな?

FZR:「マスターは寒さには弱いですからね」
狸穴:「暑いのはいくらでも平気なんだがなぁ」

 ファンはどこに付けようかなぁ? 作業性の事も考えて……タンクカバーの上を一箇所ブチ抜いて高回転なシュラウド付きのファンでも付けるか……ラジエターファンのモニターにもなるし。
 本体自体はリベットでとめれば良いな。吸入音や作動音に関しては無視できる範囲だろう、ターボのファンのように14万回転とかする訳じゃないし、せいぜいが4000回転程度だ。
 吸気管周りを冷却する事自体に悪い結果は出ないハズ。
 それにエアクリーナーの吸入ダクトが近くにある。ダクトの近くに穴が空けば新気も入れやすくなるかな? セッティングが変わってしまうこともないだろう。
 冬はマニュアルスイッチで極性を反転させて、任意の時に吹き出し口にすれば信号待ちの時は、指先くらいなら暖められる。イイカモ。
 実用新案くらいなら取れるかなぁ?

FZR:(また始めちゃった。かえって申請貧乏になるだけだ
   からやめた方がいいわ)
狸穴:(簡単で役にたつ発明……)

 昔、RZ350でやった服の中に冷却水を回して暖房をとるよりも安全そうだ。
 アレは火傷して叶わんかった。その癖オーバークール……エンジン異常。
 乗降するたびに接続に大騒ぎで、一回でこりた。

FZR:「もうすぐ、次回のロケの予定地ですね」

 次の仕事のために一応ロケハンに出たのだった。
 撮影許可もデザイナーがすでに連絡してあるので、ついでに頂く。
 予算がないのでセットを造る訳にも行かないし、致し方ない。

 FZRに小さい方の機材を搭載しようとしたら、残念ながら一番使用頻度の高い中型三脚が、どうやっても積めなかった。
 小さい方のトランクを乗せてしまうと、もうどこにも物が入らないのだ。
 トランクの上に乗せてみたが……なんとも不安定。
 944も先日の撮影の際にキャットポールの積み方がゾンザイでついにリアガラスを割ってしまったし……。(中古でもう、見つかったもんね。高かった)
 何か考えねば……。

FZR:「わたくしベンケイみたいになるのは、ちょっと……」
狸穴:「そこまで、やらないから大丈夫!」
FZR:「機材の方も振動が心配です」
狸穴:「たしかに」
FZR:「わたくしは打ち合わせと納品専門で構いませんわ。
   Pで待ってます」
狸穴:「そうだな。うちの仕事はほとんどど初めてのところ
   が多いから、必然的に打ち合わせの回数は増えるもん
   ね」
FZR:「済みません。役に立たなくて」
狸穴:「平気平気〜。少ないと思うが、機材が極端に少なく
   て済む取材みたいな撮影の時には頑張ってね」
FZR:「はい。あの赤い小さなカメラバックと小ZEROで
   したら搭載に問題ないです」

 後ろのシート面がペッタンコなので助かるが、あれが段差があったりしたらもう荷物はまったく積めなかった。
 せいぜい、忍耐がある女の子を1時間乗せているのが限界だ。
 もっとも後ろに人を乗せると極端に動力性能が低下する。元々が一人乗りとして構成されている。
 関東もついに梅雨入りしたらしい。でも今日はいい天気だった。

マミアナ+FZR

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Copyright © Taro Mamiana, COMBINED ARMS 1999-2005.
初出 KGB-NET 1999.