Vol.24 久々にGX260改改 1999-06-01

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 先日、鎌倉へ行った帰りに風間さんのGX改改の所に寄った。
 たまにはFZRも良かろうと思い、GXと交換して走りだそうとすると……いきなり知らないニイチャンが辻流しのように物陰から現れて、声を掛けられた。

ニイ:「これ……GXですよねぇ! 俺もコレ前に乗ってい
   たんっすよ!!」
狸穴:「あ、そう」
ニイ:「済んません、いきなり声掛けちゃって。250に4
   00のエンジン乗せて走ってたんスよ」
狸穴:「……」(以前、四谷近辺で見かけたのはそれかな?)
ニイ:「良かったなぁ〜。でも友達に貸したら帰って来なく
   なっちゃって」
狸穴:「ありゃ……」
ニイ:「その時のパーツがまだあるんですが、近々引っ越す
   んでいかがでしょう?」
狸穴:「また乗らないの? そのパーツで再生すれば?」
ニイ:「今、探そうと思ってもなかなか良い車体の見つから
   ないし……だったらこうやって大事に乗っている人
   に使ってもらった方が良いかなぁと思って、つい……」
狸穴:「そりゃ、もっともな話だ。今どき動いているGX見
   る方が大変な事だもんね」
ニイ:「そうなんスよ!」

 なんとも……妙な人に引っ掛かってしまった。
 しきりとオイルクーラーを覗き込んで、何かいいたそうな顔をしている。
 エンジン音が久々に聴けて嬉しいとか独り言を呪文のように呟いている。
 オーナーの風間氏は、FZRの感じを掴みにどこかへ行ってしまった……。
 ニイチャンはエンジンに耳をそばだてて、じっと聴き惚れている。
 そうこうしている内に名刺交換……。

ニイ:「近いうちにウチにパーツを見に来て下さい。子供がい
   るからあまり遅いと困るけれど土曜日ならばオッケ
   ーっス。んじゃ!」

 行ってしまった。

狸穴:「GXは自分で部品を探し始めたのか……」
GX:「はい。毎日ここにいますので、することがないので
   ちょっと網を張ってみました」
狸穴:「オートバイも、長生きしてると知恵が付くんだなぁ
   ……調子はどうだ?」
GX:「最高です」

 たしかにアイドリングは安定してるし、妙な機械音は全くない。
 風間さんとFZRが戻って来た。

FZR:「マスター、たまにはわたくしが走っている所を見て
   みます?」
狸穴:「ん、じゃ行きませうか」
風間:「それほど、きついポジションじゃないね」

 FZRはTZRやFZR400と違い、初心者のツーリングもサポートしている車体なので、ポジションには余裕があるのだ。
 外部からFZRの走行音を聴いてみると結構大きな音でヒュンヒュン鳴っている。
 飛行機が着陸する時の音みたいだ。
 ロール軸は安定している。
 直線を走る分には何の問題もない。
 風間さんを乗せても(註:風間氏はガタイがいいので、結構重い。無論デブではない)低速でEXUPが効いているので各回転域でつながり良く回転が上がっている。
 ネスカフェ・アメリカーナ仕様のカラーリングは意外と派手な事が判った。
 乗っていると外装デザインは全然見えないので判らなかったのだ。
 妙に人目を惹いていたのがコレで判った。
 リア・アームあたりがスカスカな感じは後ろから見るとよく判る。

 新宿から初台あたりに近ついた時に油温も少し上がって来よう様なので、GXのエンジンを少し高く引っ張ってみる。
 アンダーパスのくだりでは、前を行く400ccアメリカンの加速に追い付いてしまった。抜く。
 上りに差し掛かると、さすがに登坂力不足か少し回転上昇率が低くなるが、6速でもまだ加速は若干しか落ちない。
 アンダーパスを出た所で左側の車線に入る。相変わらずカクカクした動きだ。

狸穴:「何だ? 結構高回転でのびて来るねぇ〜。調子良す
   ぎて制動が追い付いてないや」
GX:「お蔭さまで、絶好調です」

 点火時期のコンタクトポイントもガバナも完全に合っている。
 ショックもOHLINSが入っているので良く安定している。
 大きくスロットルをあけると、更にスピードが乗って来る。
 ミッションのタッチに関してはGXの方がダイレクトで良い。これは操作系全般に云える事なのだ。
 参ったなぁ……。ここまで走るとは。エライ物を造ってしまった。
 ここのところ、調子の良くなったFZRにばかり乗っていたので感覚的に、GXがそれほど走るとは思っていなかったのだ。
 さすがに最高速や全力加速ならFZRにかなわない。
 だが、極低速のトルクはこっちのGX方が上かも……。
 FZRのギア比が異常に高くなっている事もあるが……。
 オートバイは手を掛ければそれだけ熟精するらしい。奥が深すぎると判らなくなる。

風間:「FZRもいいけれど一つだけ、どうにもならない問
   題がある」
狸穴:「なんだろ?」
風間:「ハンドルの切れ角が足りない」
狸穴:「そりゃ、やむをえん」

 風間さんは間違ってもTZRやNSRには乗れないのだった。
 たまには違ったオートバイも良いでしょ?

マミアナ+FZR & 風間+GX260改改

 FZRの感想としてはとにかく軽く動いているらしい……。乗った人間のほとんどがそういう回答を残している。
 それほど軽快に感じていないが……。やっぱり、アームが短いから回頭性がそういう感じを与えているのかな?
 次にやる事も、もうアームくらいしかないし……。
 ショックのガスが抜けているらしく延び側減衰が効いていないのが判った。

 

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Copyright © Taro Mamiana, COMBINED ARMS 1999-2005.
初出 KGB-NET 1999.